香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
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「朝野家 香りの散歩道」 この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 ![]() 今日のお相手は、私、木村匡也です。 |
匂いや物ごとに敏感な人のことを、「鼻が利く」と言いますね。 そんな能力があれば、ついつい鼻が高くなって、鼻持ちならないやつと言われそうです。 と、「鼻」にまつわる言葉は、たくさんあります。 「目から鼻へ抜ける」ということわざも、その一つです。 目で見たことを正確に捉えて、瞬時に鼻を利かせる。 そんな、頭の回転が早くて機転が利く様子を表すことわざです。 落語の世界では、「目から鼻へ抜ける」ことを、おもしろおかしく伝える演目があります。 ある日、奈良の大仏様の目が一つ、内側にはずれて落ちてしまいました。 どうしたものかと騒いでいると、子どもを連れた男がやってきて、元通りにしてみせると言うのです。 目にあいた穴から、子どもが大仏様の体内に入って、内側から塞いだところまでは良かったのですが・・・ なんと、その子は目の裏に閉じ込められてしまったのです。 それを見ていた人たちは、「大変だ、大変だ」と大騒ぎ。 すると、大仏様の鼻の穴から子どもがスーッと出てきて、大きな掌(てのひら)の上にポンと飛び乗ったではありませんか。 見物人は、拍手喝采で大喜び。 「賢い子でんなぁ。機転が利くなぁ。目から鼻へ抜けよった」という小噺(こばなし)です。 さて、みなさんの鼻は、利いていますか。 |
「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。 |
*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中 ↓mp3です。
wmp等でお聞き下さい。 2月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。
毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |