香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
春から初夏にかけては、木々の緑が輝きを見せてくれますね。 皆さんは、愛する林(はやし)の日と書いて、「愛林日(あいりんび)」という言葉を聞いたことがありますか。 今日4月3日は、昭和の初めまで、「愛林日」と呼ばれる記念日でした。 荒地に木を植えて、愛情を持って大きく育てる、日本の緑化運動の先がけとなった日です。 この植林活動は、明治時代に来日したアメリカの教育者バージー・ノースロップが、学校に木を植えることの大切さを唱えたのが、きっかけだったと言われています。 当時の日本政府は、この提案を受けて、全国の学校に植林を呼びかけました。 そして、昭和の初めには「愛林日」として、日本各地で一斉に植林が行われるようになったのです。 戦時中には中断しましたが、戦後、焼け野原となった町にも木が植えられました。 よみがえった緑は、復興に向かう人々を励ます、希望の光になったそうです。 「愛林日」に行われていた記念植樹は、昭和25年から「全国植樹祭」として今に受け継がれています。 今年は岡山県で5月26日に開催される予定です。 先人から受け継いだ緑を愛する心は、これからも伝えていきたいですね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |