香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
初夏に旬を迎える、甘くてみずみずしいメロンはお好きですか? メロンの原産地はアフリカと言われていますが、高級フルーツの代名詞のようなマスクメロンは、イギリスで温室栽培用に改良されました。 マスクとは、英語で麝香(じゃこう)という意味です。 麝香は、香水の原料にもなる貴重な香料で、ムスクとも呼ばれます。 それほど濃厚な香りがするメロンということでしょう。 マスクメロンよりも親みやすいアンデスメロンは、南米のアンデス山脈あたりからやって来たと思われているかもしれませんね。 実は、日本生まれのメロンなのです。 ではなぜ、アンデスという名前がついたのでしょう。 病気に強く栽培しやすい品種なので、収穫量が増えて、手頃な値段で買い求めることができる。 生産者も、販売者も、消費者も安心できるメロンということから、アンシンデス・メロンというネーミング案が出たそうですが、それを略して、アンデスメロンと名づけられました。 メロンは芯を取り除いて食べるので、アンシンデスのシンを取ってアンデスにした、とも言われています。 アンデスメロンは、みんなが安心なフルーツとして誕生したのですね。 マスクメロンとアンデスメロンは、味も香りも、それぞれに特徴があります。 いろんなメロンを楽しめるのは、幸せなことですね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |