香りの散歩道


鳥と嗅覚

墨絵・朝野泰昌
今日から5月16日までの一週間は、鳥を愛する「愛鳥週間」です。
1950年。
今から70年以上前に、自然の中で生活している野鳥を大切にしよう、という呼びかけによって始まりました。

そこで今日は、鳥と匂いについてお話しましょう。
みなさんは、鳥の鼻がどこにあるかご存じですか。
よーく見ると、クチバシのつけ根や真ん中あたりに、鼻の穴が控えめについています。
その鼻を使って匂いをキャッチするのですが、鳥の嗅覚はあまり発達していないのではないか・・・と言われてきました。

けれど、そんな鳥ばかりではないようです。
海をわたる鳥は、飛んでゆく方向を決める手がかりとして、嗅覚を使っているという説もあるのです。
なんの目印もない海の上を飛びながら、自分の巣に戻ってくることができるのは、風の匂いや巣がある場所の匂いを、嗅ぎ分けているのかもしれません。

海鳥の中でも、アホウドリは特に嗅覚が優れているそうです。
海面近くに漂う匂いを嗅ぎつけて、それを頼りにエサがありそうなところを見つけるのだとか。

また、ニュージランドに生息する空を飛べない鳥、キーウィも、優れた嗅覚を持っています。
地面を歩いて生活しているこの鳥は、長いクチバシの先に鼻の穴があり、匂いでエサを探し当てるのが得意なのだそうです。
この世界には、鼻が利く鳥たちもいるのですね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

5月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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