香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
「朝野家 香りの散歩道」 この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 今日のお相手は、私、木村匡也です。 |
「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 今日のお相手は、私、木村匡也です。 風が強かった日の翌朝は、家のまわりの落ち葉を掃除している人を見かけます。 朝の空気も清めるような気持ちのいい光景ですが、いざ自分がほうきを手にすると、「どこまで掃いたらいいのかな」と、悩むことはありませんか。 日本には、掃除の心得を伝える「隣の三尺(となりのさんじゃく)」という言葉があります。 三尺というのは、1メートルに満たない距離のこと。 朝、家の前をほうきで掃くときに、両隣の三尺くらいまではきれいにしませんか・・・という心づかいです。 「ついでだから」と、それ以上踏み込んで掃除をするのは、かえって相手に気をつかわせてしまうかもしれません。 「明日の朝は、お返しをしなければ」と思う人や、なかには「まるで自分が掃除をしていないみたいだ」と不快に感じる人も。 そうかといって、わが家の前だけ線を引いたように掃除をするのは、気がひけるという方もいらっしゃるでしょう。 だから、隣の三尺。 この程よい距離感が、ご近所づきあいを円滑にしてくれるという、昔の人の知恵です。 ちなみに、三尺という距離は、掃除に使う竹ぼうきの柄(え)の長さがもとになっている、とも言われています。 日頃から、隣近所と程よい距離のおつきあいがあれば、いざという時には助け合えるかもしれませんね。 朝の掃除は、隣の三尺まで。 みなさんも心がけてみませんか。 「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |