香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
今日は二十四節気の「処暑」。暦の上では、暑さのピークが過ぎる頃です。 とは言え、まだまだ残暑は続きそうですから、なんとか乗り越えて、秋を迎えたいものですね。 シュワッとした爽快な、のどごしの冷たい飲み物も、暑気払いにひと役かってくれることでしょう。 最近は、地域の特色を生かしたサイダーやラムネが、「地サイダー」「地ラムネ」と呼ばれ、人気を集めているようです。 サイダーとラムネの違いは、ビー玉入りの容器に入っているかどうか。 ビー玉の栓をスポンと抜くと、ガラス瓶から炭酸の泡があふれ出すのがラムネです。 あわてて口をつけて、こぼれないようにする。 この光景は、まさに「日本の夏」という感じですが、ラムネ瓶のルーツは、イギリスにあることをご存じでしょうか。 今からおよそ150年前のこと。 コルクを作る会社のセールスマンをしていたハイラム・コッドが、炭酸飲料を密封する画期的な容器として、発明したといわれています。 それまでは、コルクで栓をして飛び出さないように針金を巻いていたそうですが、もっと簡単にできる方法はないものか・・・と、ビー玉で栓をすることを思いついたのだとか。 それが日本に伝わって、おなじみのラムネ瓶が、国内でも製造されるようになりました。 ラムネという呼び名の由来とされている英語のレモネードも、イギリスから伝わったそうです。 イギリスで生まれ、日本で人気者になったラムネで、みなさんもシュワッと暑気払いをしてみませんか。 |
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