香りの散歩道


ダイセンキャラボク

墨絵・朝野泰昌

明日は「山の日」です。
山に親しみ、山の恵みに感謝する日として、2016年から国民の祝日になりました。

山陰にも、地元のみなさんに愛されている山がたくさんありますね。
そんな山道を歩いているとき、ふと感じた香りに癒されたことはありませんか。

山の香りと言えば・・・中国地方の最高峰、大山には、国の特別天然記念物に指定されている、ダイセンキャラボクの群落があります。
小さな緑の葉を一年中つけている針葉樹で、夏山登山道の8合目あたりから山頂にかけて、斜面を覆い尽くすように生えている木です。

ダイセンキャラボクの「キャラボク」という名前は、お香に使われる香木の中で最も香り高いと言われる、「伽羅(きゃら)」にあやかって付けられたとか。

はるか昔から、高貴な香りで人々を魅了してきた伽羅は、熱帯地方に自生するジンチョウゲ科の木、沈香(じんこう)から採れる貴重な香料です。
その名をいただいたダイセンキャラボクは、イチイ科の木ですから、本物の伽羅とは木の種類が違います。
それでも、「伽羅のような香りがする」と名づけられたのです。

春には小さな花を咲かせ、秋になると赤い実をつけて、山頂を彩るダイセンキャラボク。
どんな香りがするのでしょうか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

8月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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