来週の火曜日、2月2日は「節分」です。 この世のあらゆる災いを追い払うため、思いっきり豆をまこうと、手ぐすねを引いている方も多いことでしょう。 いつも豆をぶつけられる役を引き受けてくれる「鬼」には、意外なウィークポイントがあるようで、イワシの頭を焼いてヒイラギの枝に刺したものを玄関先に飾る風習も、その弱点を突いたものだとか。 一説によると、鬼は焦げたイワシの臭いと、トゲのようなヒイラギの葉っぱが苦手で、玄関から入って来られないのだそうです。 けっこうデリケートですね。 鬼が苦手としている意外なものと言えば、桃の実もその一つ。 日本の神話には、邪気を払う霊力があるものとして登場しています。 桃から生まれて鬼退治をする昔話のヒーロー、桃太郎も、この言い伝えから生まれたのかもしれませんね。 そして、今最も有名な鬼退治の物語といえば・・・『鬼滅の刃』でしょう。 この物語では、鬼を弱らせる毒を持つという設定で、ある植物が重要なアイテムになっています。 その植物とは、藤の花。 人間にとっては、甘くてやさしい香りがする美しい花ですが、『鬼滅の刃』では、藤の花の香り袋を持ち歩くと鬼除けになるとも言われています。 植物の香りを味方につけることで、災いをもたらす鬼を退治できるなら、これほど心強いことはないと思いませんか。
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1月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。
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