香りの散歩道


子の千三百六十五


墨絵・朝野泰昌



今日は「宝くじの日」という、なんだか夢のある記念日です。

当たりくじを持っているのに、まだ当選番号と照らし合わせていない人や、換金できる期限が迫っていることに気付いていない人。
どちらも結構多いそうですよ。
これでは、まさに宝の持ち腐れ。もったいないですね。

なかには、どこにしまったか忘れたという人も。勘の鋭い人や物を見つけるのが得意な人のことを「鼻が利く」と言いますが、「宝くじの日」の今日は、鼻をくんくんさせて探し出してみませんか。

江戸時代に流行った「富くじ」など、人々がくじに夢を求めた歴史は長いようですが、「宝くじ」という名前で呼ばれるようになったのは昭和20年。
終戦の年です。

その年の7月、政府は軍事費を調達するために「勝礼(かちふだ)」という富くじを発売しました。
けれど、抽せん日を待たずに終戦を迎えたため、「負礼(まけふだ)」と呼ばれるようになったとか。
そこで、同じ年の10月、「宝くじ」と名前を変えて発売することになったそうです。

ヤミの値段で白米1升70円で売られていた当時、宝くじは1枚10円。
1等賞金は10万円でした。
物のない時代ですから、賞金でおなかいっぱい食べたいという人も多かったとか。

皆さんが今、宝くじを買うとしたら、どんな夢を叶えたいですか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

9月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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