香りの散歩道


世界赤十字デー


墨絵・朝野泰昌



今日5月8日は「世界赤十字デー」です。
この日は、赤十字を創設した人物で、第1回ノーベル平和賞を受賞したスイス人、アンリー・デュナンが生まれた日です。

1859年、イタリア統一戦争の激戦地を通りかかったデュナンは、4万人もの兵士が傷つき、苦しんでいるのを見て衝撃を受けます。
そして、地元の住民たちの助けを借りて、負傷者を教会などに運び、懸命に救護活動を行いました。

傷ついた兵士は、もはや兵士ではなく人間だ。
人間のいのちは尊重しなければならないし、苦しんでいる者は敵味方に関係なく、救われなくてはならない・・・そんな信念のもとに、赤十字の活動は始まったのです。

それから160年の時が流れ、今や誰もが知っている、白地に赤い十字の「赤十字マーク」。
これは、デュナンの祖国であるスイスに敬意を表し、スイス国旗の配色を逆にして作られたそうです。

このマークのもと、世界各国で赤十字が組織され、明治時代に設立された日本赤十字社は、名誉総裁を歴代の皇后陛下が務められています。

「世界赤十字デー」には、赤十字の精神である「人道」への理解を深めてもらおうと、「レッドライトアッププロジェクト」を開催。
松江城をはじめ日本各地の歴史的建造物などが、赤くライトアップされます。

いつの時代も、紛争や災害などで苦しむ人々を救い続ける赤十字の活動に、皆さんも心を寄せてみませんか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

5月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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