今週の土曜日から、鳥取市歴史博物館で「絵本のひきだし 林明子(はやし・あきこ)原画展」がはじまります。 絵本作家の林明子さんが、初めて手がけた物語絵本『はじめてのおつかい』の誕生40年を記念して開催される展覧会です。 時代を超えて愛される絵本を数多く生んできた林明子さんですが、山陰の皆さんには、鳥取砂丘がモデルになった「さきゅうまち」が登場する、『こんとあき』の作者としておなじみでしょう。 「こん」は「さきゅうまち」に住むおばあちゃんが作ってくれたぬいぐるみのキツネで、「あき」はまだ小さな女の子。 古くなってほころびてきた「こん」を直してもらおうと、二人は電車に乗っておばあちゃんに会いに行くのですが・・・旅の途中で、思いがけないことが起こってしまいます。 『こんとあき』を読んだことがある方は、何が起こったのか思い出していただけましたか。 鳥取は林明子さんのおばあさまが暮らしていた町で、子どもの頃から砂丘にも訪れていたそうです。 絵本には「あき」が「こん」をおぶって、夕日に染まる砂丘を歩くシーンがあるのですが、空の色も海の色も、本物を見たからこそ描けたのでしょうね。 原画はさらに繊細で美しく、海や砂の匂いまで立ちのぼってくるような気がします。 皆さんも、9月9日からはじまる「絵本のひきだし 林明子原画展」で、ご覧になってみませんか。
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9月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。
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