香りの散歩道


初夏を告げるライラック


墨絵・朝野泰昌


初夏の訪れを告げる花、ライラックの香りが漂う季節になりました。

ライラックは、キンモクセイやギンモクセイ、ジャスミンなどと同じモクセイ科の樹木で、香りの良さで知られる仲間たちに負けないくらい、香り高い花を咲かせます。

日本では、フランス語に由来する「リラ」という呼び名でも親しまれていますね。
桜の花が咲く頃、一時的に冷え込むことを「花冷え」と言いますが、5月の北海道では「リラ冷え」という言葉もよく使われるそうです。

そんな北海道の札幌市では、5月20日から毎年恒例の「さっぽろライラックまつり」が開催されます。
ライラックの花が咲き揃う季節に、文化の香り高い行事を行おうという文化人の呼びかけで、昭和34年に始まったこのイベントは、今年で57回目を迎えます。

メイン会場となる大通公園には、およそ400本のライラックが咲き誇り、この時期、あたり一面に漂う香りに誘われて散歩を楽しむ市民も多いのだとか。

そして、ライラックまつりの期間中は、音楽祭やお茶の野点、北海道産のワインと料理を味わうワインガーデンなど、さまざまなプログラムが用意されています。
ライラックの香りだけでなく、お茶の香りやワインの香りも楽しめるのですね。

文化の香り高い行事を・・・という市民の思いが花開いた「さっぽろライラックまつり」は、5月20日から31日まで開催されます。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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