香りの散歩道


方言のおいしさ


墨絵・朝野泰昌

ラジオから聞こえてくるだけでも、ほっこりやさしい気持ちになれるふるさとの言葉。
お国言葉とも呼ばれる方言には、その土地の風土や生活に育まれた独特の匂いがありますね。

標準語に置き換えると、どこかニュアンスが違ってしまうからでしょうか、近ごろは、方言で語られる絵本などもたくさん登場しています。

たとえば、「大阪にはうまいもんがいっぱいあるんやで〜」と、大阪弁で地元のおいしい名物を紹介した『大阪うまいもんのうた』は、みんなで歌って踊れる絵本として話題になりました。

そして、舞台を東北地方に移した第2弾の絵本『東北んめえもんのうた』も人気を集めているそうです。
「んめえもん」は「うまいもの」という意味の方言ですが、東北弁の発音はなかなか難しいですね。

この絵本に登場するのは、宮城県、福島県、岩手県を代表する自慢の味。
宮城県からは「牛タン」や「はらこ飯」、福島県は「喜多方ラーメン」や「あんぽがき」、岩手県の「盛岡冷麺」や「わんこそば」など、東北のんめえもんがどっさり。

料理だけでなく、地元出身の有名人や観光名所、伝統工芸品なども一緒に描かれた、お祭りさわぎのような楽しい絵本です。

もしも、山陰を舞台にした方言絵本が誕生するとしたら、皆さんはどんな名物を紹介したいですか?
あれもこれもと思い浮かべていたら、今すぐ食べたくなりそうですね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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