海へ、山へ、森へ。
自然の中を歩くのは、気持ちがいいですね。
東京の奥多摩町(おくたままち)には、「香りの道・登計(とけ)トレイル」と名づけられた自然豊かな道があります。
登計というのは奥多摩の地名で、この道は、日本で初めて森林セラピーのために整備された専用トレイルです。
コースの全長は、およそ1.3キロメートル。
この短い距離を、2時間かけてゆっくり歩きます。
いつもの速度で歩いたら、あっという間に通り過ぎてしまいそうですが、森林セラピーを楽しむポイントは、お散歩気分で一歩一歩、とにかくゆっくり歩くことだとか。
トレイルを管理する、おくたま地域振興財団のツアーに参加すると、森林セラピーアシスターと呼ばれるガイトさんが一緒に歩いてくれます。
まず最初に、血圧やストレスなどの健康チェックを行い、準備運動をしたら、さぁ森の道へ。
歩きながら景色を眺めるだけでなく、風の音に耳を澄ませたり、立ち止まって木に触れてみたり、森の香りを胸一杯に吸いこんだり・・・。
ツアーでは、ハーブティーと手づくりクッキーの「森のティータイム」や、森林浴の効果を高めてくれそうな「奥多摩式森林呼吸法」も体験できます。
車椅子用のモノレールも用意されていて、森林セラピーをバリアフリーで楽しめる「香りの道・登計トレイル」。
森の持つ癒し効果を求めて、この夏もたくさんの人が訪れているそうです。
|