香りの散歩道


イギリスの一日は、紅茶ではじまり、紅茶で終わる


墨絵・朝野泰昌

ロンドンのまちは今、夏のオリンピック開催に向けて、急ピッチで準備が進んでいるようですね。

忙しい日々に、小さなやすらぎをくれる紅茶の香り。

イギリスの一日は、紅茶ではじまり、紅茶で終わるといわれています。

 

目覚めの一杯は、アーリー・モーニング・ティー。
イギリス映画ではよく、ベッドで優雅に紅茶を飲むシーンが登場しますね。
「慌ただしいウィークデーの朝に、そんな余裕はないわ」という人も、休日にはアーリー・モーニング・ティーを楽しんでいるそうです。

朝食のブレックファースト・ティーは、ミルクをたっぷり入れて。
朝の仕事が一段落する11時頃には、イレブンジスと呼ばれるティータイムで、ひと息入れる習慣もあります。

午後は、3時頃におやつ感覚のミッドデイ・ティー。
時間があるときには、サンドイッチやスコーンと一緒に味わう、伝統的なアフタヌーン・ティーを楽しむこともあるそうです。

そして、夕方。
仕事を終えて帰宅すると、軽い食事のハイ・ティー。
ゲストを夕食に招いたときは、食後のアフターディナー・ティーで会話を楽しみ、一日の終わりに飲むナイト・ティーには、心地良い眠りにつくため、ウィスキーやハーブを少し加えるのがイギリス流です。

いかがですか?
この中から一つでも二つでも、紅茶の香りを楽しむ時間を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょう。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています。



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