東京・小金井にある「江戸東京たてもの園」で、銭湯をテーマにした特別展が開催されています。 題して『ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展』。 江戸時代に人々の憩いの場として広まり、ぬくもりを届け続けてきた、東京の銭湯文化が紹介されています。 失われゆく歴史的な建物を移築保存している「江戸東京たてもの園」には、東京型の銭湯を代表するような建物も復元されています。 「子宝湯(こだからゆ)」というのれんが掛けられたこの銭湯の建物は、足立区の千住で昭和4年から63年まで営業されていたものが移築されました。 お寺や神社を思わせる、宮造りの堂々とした外観に、開放感のある空間。 天井の高い浴室の壁には、見事な富士山のペンキ絵が描(えが)かれています。 関東大震災によって多くの建物が失われた東京では、街のあちこちにあった銭湯も焼けてしまいました。 震災からの復興が進むなか、人々を元気づけようと豪華な銭湯が登場し、東京の銭湯建築の流行になったとか。 その面影を今に伝える「子宝湯」を見学しながら、銭湯の魅力と歴史を知ることができる『ぬくもりと希望の空間〜大銭湯展』。 お湯につかる建物に装飾を施し、心まであたためようとした、先人たちの思いが伝わる展覧会です。
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12月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。
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