今日はクリスマス。
昨日のイブから世界の国々では、どんな料理が食卓を飾っているのでしょうか。
イギリスやアメリカでは、七面鳥の丸焼きが主役ですが、サンタクロースの国と言われるフィンランドでは、クリスマスのメイン料理といえば、大きなハム。
ハーブと一緒に塩漬けした豚肉のかたまりを、オーブンでじっくり焼き上げ、飾りにスパイスのグローブを刺して、マスタードをつけていただきます。
調理に時間をかけて、ハムをジュージーに仕上げるのが、腕の見せどころだとか。
そして、もう一つのお楽しみは、お米でつくったミルク粥にシナモンをかけた甘いデザート。
スパイスやハーブをふんだんに使うフィンランドのクリスマス料理は、香りを楽しむ料理でもあるのですね。
また、世界で最も有名なクリスマスマーケットで賑わう国ドイツでは、魚の「鯉」がクリスマスや大晦日の伝統的なごちそうなのだそうです。
ご存知でしたか?
日本の真鯉とは違い、食用に品 種改良されたものですが、ワインビネガーで調理すると表面が青っぽくなることから、「青い鯉」という料理名で親しまれているとか。
ところ変われば、料理も変わる。
日本に暮らす私たちは、大晦日に年越し蕎麦を食べ、お正月をお節料理で祝う縁起の良い伝統を、これからも大切にして行きたいですね。
さて、『朝野家・香りの散歩道』 の今年の放送は、今日が最後です。
今年も一年、おつき合いいただきありがとうございました。
皆さまどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
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