鍋2019年は、北欧の国フィンランドと日本が外交関係を結んで、100周年に当たります。 フィンランドと言えば、あのムーミンの物語が生まれた、美しい森と湖の国。うらやましいほど豊かな自然の中で暮らす人々が、国を代表する樹木、国樹(こくじゅ)に選んだのは、何の木かご存知ですか? 答えは、白樺です。 冬は雪をまとった白い幹が、幻想的な風景を作り出す、白樺はフィンランドの人々にとって、とても身近な木です。 夏は、青々と繁った若葉の枝をサウナの中に持ち込み、カラダをバシバシ叩くと、清々しい香りがあたり一面に・・・。森の中で深呼吸をしているようなこの香りには、リラックス効果があると言われています。 また、白樺からとれるさまざまな天然の成分は、いわゆる民間療法に使われてきました。最近では、白樺から抽出されるキシリトールが、歯の健康づくりに役立つ成分として注目されていますね。 そして、カゴや器など、伝統工芸品にも白樺は使われています。なかでも、白樺のコブをくり抜いて作った「ククサ」と呼ばれるマグカップは、この地に古くから伝わる幸運のシンボル。 「ククサを贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあり、今も出産祝いなどの贈り物として人気があるそうです。 フィンランドと日本の外交100周年の今年、白樺にも注目してみませんか。
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