香りの散歩道


2020年の東京オリンピック

墨絵・朝野泰昌

1964年の今日10月24日、ある歴史的な国際イベントがフィナーレを迎えました。
そのイベントとは、日本で初めて、アジアの国でも初めて開催されたオリンピックです。

10月10日から15日間にわたって繰り広げられた東京オリンピックの閉会式が、この日、夕暮れの国立競技場で行われました。
戦後の復興を遂げた東京を舞台に、さまざまなドラマを生んだ平和の祭典にふさわしく、なごやかな閉会式だったことが、今も語り継がれています。

緊張した空気の中で開催された開会式では、選手団が国や地域ごとに整然と並んで入場し、競技場のトラックを行進しました。
閉会式でも、当初は同じような演出が考えられていたそうです。
 
ところが、蓋を開けてみると・・・閉会式が始まった途端、いろいろな国や地域の選手たちが入り混じって、笑顔をたたえながら入場してきたのです。
肩を組んで歩いたり、写真を撮り合ったり・・・その光景を目の当たりにした実況アナウンサーは、こんな言葉で感動を伝えました。
「国境を超え、宗教を超えました美しい姿があります。このような美しい姿を、見たことはありません」。
 
今ではおなじみの閉会式の光景ですが、当時の人々は、国や地域の代表として競い合った選手が、和気あいあいと歩く姿に驚き、胸が熱くなったのでしょうね。

さて、2020年の東京オリンピックでは、どのようなドラマが生まれるのでしょうか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

10月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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