今日5月9日は「アイスクリームの日」です。 昭和39年。秋に開催される東京オリンピックに向けて、日本中が活気にあふれていたこの年の5月9日。現在の日本アイスクリーム協会がPRイベントを行いました。 大型連休明けのこの時期は、アイスクリームシーズンのはじまり。 夏に向けて、そのおいしさをもっと知ってもらおうと、福祉施設に無料で届けたり、女性を招待して試食会などを開いたそうです。 以来、毎年5月9日がアイスクリームの記念日になりました。 今では一年中店先に並んでいるアイスクリームですが、当時は夏の期間限定で販売されていました。 秋風が吹くころには冷凍ケースが空になり、来年の夏までアイスクリームはおあずけ・・・。 そんなちょっと切ない子ども時代の思い出が、よみがえってくる方もいらっしゃるでしょう。 日本で最初にアイスクリームの製造販売を手がける店が登場したのは、横浜の街。 明治2年の6月、町田房造(まちだ・ふさぞう)という人物が、横浜の馬車道通り(ばしゃみちどおり)で「あいすくりん」なるものを売り出したのがはじまりだとか。 と言っても、庶民にとっては高嶺の花で、初めは外国人のお客さんばかりだったそうです。 やがて、新しいもの好きの日本人にも人気が広がり、東京のレストランでもアイスクリームがメニューに加わるようになりました。 文明開化を象徴する食べ物はたくさんありますが、アイスクリームもその一つだったのですね。
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5月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。
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