香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
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夏も近づく八十八夜、野にも山にも若葉が茂る~という「茶摘(ちゃつみ)」の歌でおなじみの八十八夜。 この時期に出回る煎茶は新茶と呼ばれ、みずみずしい香りは、野山に芽吹く新緑のような爽やかさがありますね。 その歴史をひも解くと、煎茶を世に広めた「煎茶道(せんちゃどう)の祖(そ)」と呼ばれる人物がいたことをご存じですか。 その人物とは、売るお茶の翁(おきな)と書いて売茶翁(ばいさおう)と呼ばれた江戸時代の僧侶です。 そして、60歳を過ぎてから京都の鴨川のほとりに煎茶が飲める茶店(ちゃみせ)を構えたそうで、この店は日本初の喫茶店ともいわれています 売茶翁は自ら茶道具をかついで、桜や紅葉の名所にも出向いていたとか。 そんな逸話が語り継がれ、当時はまだ上流階級の文化だった喫茶の風習を、庶民にまで広めたといわれています。 |
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*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中 ↓mp3です。
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |