香りの散歩道


花と緑の立体アート モザイカルチャー


墨絵・朝野泰昌


 「モザイカルチャー」という言葉を聞いたことがありますか?

彫刻や絵画などの芸術と園芸の技術を融合させ、19世紀のフランスで生まれた「花と緑の立体アート」です。

というと、なんだか難しそうに聞こえるかもしれませんが、その作品は生き生きとした夢のあるもの。

 作り方を簡単に説明すると、まずデザインに基づいて金属などで立体のフレームを作り、ネットを張りながら土を詰めて、そこに色とりどりの花や葉っぱが美しい植物を植え込んでいきます。

ここからがさらにモザイカルチャーの魅力なのですが、植物が成長するにつれて葉っぱの色が変化したり、つぼみが花開いたり。
時の流れとともにいろんな表情を見せてくれるのです。
もちろん、香りの変化も楽しむことができるとか。

そんな生きている緑のアートを実際に見ることができる『浜松モザイカルチャー世界博2009』が、静岡県浜松市で開催されています。
2000年にカナダのモントリオール市で第一回が開催されて以来、3年ごとに開催されているモザイカルチャーの祭典。
日本での開催は初めてで、世界25の国と地域から91作品が出展されています。

今にも動きだしそうな作品も多く、「花と緑でこんなこともできるのね」と、芸術性の高さにきっと驚かれることでしょう。
11月23日まで、はままつフラワーパークで開催中の『浜松モザイカルチャー世界博2009』。
皆さんもお出かけになってみませんか。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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