香りの散歩道


秋田スギの木製ダムで
       CO2ダイエット」



墨絵・朝野泰昌


 森の中で、自然に溶けこむような水音をたてる、木のダムを見たことがありますか?

ダムの建設には、通常コンクリートや鉄が使われることが多いのですが、自然の景観を壊さずに防災ができる木製のダムが、今、注目を集めています。


 木製ダムは全国各地にありますが、コンクリートなどを使わず、すべて木でできているオールウッドタイプは、秋田県の企業と大学、行政が連携して独自に開発した工法です。

地元の木材を使うことにより、木が吸収したCO2を「炭素の缶詰」として長年固定しておけるのも、木製ダムの大きなメリット。
そうして国産材の利用を促進すれば、日本の豊かな森を守り、育てるチカラにもなるそうです。

「秋田スギの木製ダムでCO2ダイエット」と題したこの取り組みで、プロジェクトチームは、地域の創意工夫を活かした温暖化対策を全国に発信する『ストップ温暖化「一村一品」大作戦』に秋田県代表として参加。
今年の2月に開催された全国大会で、特別賞を受賞しました。

スギに限らず、地元の間伐材を活かして温暖化防止に役立てることができるオールウッドタイプの木製ダム。
秋田の森から全国の森へ、広がっていくことが期待されています。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

8月分は放送中につき、もう少々お待ちください

*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ