香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
「朝野家 香りの散歩道」 この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 今日のお相手は、私、木村匡也です。 |
夏の暑さを、ひととき忘れさせてくれる一服の清涼剤。 ミントの香りはお好きですか。 暑い国には、昔から愛されているミントの飲み物があります。 サハラ砂漠で有名な北アフリカのモロッコでは、お茶といえば「ミントティー」のこと。 緑茶にミントの葉っぱと砂糖を加えたお茶です。 清涼感のある香りと、甘くてほろ苦い独特の味わいが、モロッコの人たちにとっては元気の源だとか。 お客さまをもてなすときも、まずはミントティーから。 金属製のティーポットからグラスに注いで味わいます。 また、カリブ海に浮かぶ島国、キューバで生まれた「モヒート」は、ミントの葉っぱをたっぷり使うラムベースのカクテルです。 シュワッとするソーダと、スーッとするミントの香りで、気分も爽やか。 グラスにあふれんばかりの緑が、目にも涼やかなお酒です。 キューバに移り住み、『老人と海』などの名作を書いたアメリカの作家、アーネスト・ヘミングウェイも、モヒートがお気に入りだったそうです。 文豪であり、酒豪でもあったヘミングウェイには、行きつけのバーがありました。 モヒートを飲むならここ、ダイキリならここ、と決めていたとか。 ダイキリも、ヘミングウェイが愛したカクテルです。 ミントの香りを嗅ぐと体感温度が下がると言われているので、ミントティーもモヒートも、暑い国に暮らす人たちの実体験から生まれたのかもしれませんね。 あ、お酒は二十歳になってから、ですよ。 |
「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |