香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
1882年、明治15年の今日3月20日は、日本初の近代動物園といわれる「上野動物園」が開園した日です。 当時、上野公園につくられた博物館の付属施設として誕生しました。 この博物館は、ウィーンの万国博覧会に出品するものを、日本全国から集めて一般公開する施設だったとか。 そのため、生きた博物館の役割を担った上野動物園にも、日本生まれの動物たちがたくさん集められました。 農業を奨励するという目的から、人々の身近で暮らしを支えていた、牛や馬なども展示されたそうです。 そして今、上野動物園には、世界中からやって来た動物たちがいます。 人気者のジャイアントパンダは4頭。 2020年にオープンした、「パンダのもり」で暮らしています。 上野動物園に初めてパンダがやって来てから、50年以上にわたる飼育の歴史を詰めこんで、快適に過ごせる工夫をした専用の施設です。 もともと標高の高い場所に生息している動物なので、暑さの厳しい夏は、温度調節をした室内で過ごすことが多いとか。 主食のタケをどっさり保管できる、大型冷蔵庫もあります。 ジャイアントパンダが健康を保つためには、1頭あたり毎日60kgものタケが必要なのだそうです。 タケは、冬でも枯れずに緑をたたえている植物ですから、清々しい香りがする新鮮なものを、パンダたちは食べているのでしょう。 また、この森には、ジャイアントパンダと生息地が近いレッサーパンダも暮らしています。 パンダ好きのみなさんにとっては、ワクワクするような場所でしょうね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |