香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
今年、オリンピックの開催地になるフランスの首都・パリ。 1900年の第2回大会が行われたのもこの街で、女性が選手として初めて参加できるようになった大会でした。 今回の「初めて」は、一般の人が参加できるマランソンや自転車のロードレースが予定されていること。 まさに、みんなが「参加することに意義がある」大会になりそうです。 さて、パリは流行の発信地でもあります。 ファッションだけでなく食べることにおいても、世界のトレンドをリードしてきました。 日本の食文化をおしゃれに取り入れるのも上手で、抹茶を使ったスイーツが流行したり、日本酒をワイングラスで嗜んだり。 そのスタイルが、日本に逆輸入されることもありますね。 そして今、じわじわと人気を集めているのは、「パリおにぎり」。 日本のおにぎりを、フランス流にアレンジしたものです。 見た目と味の変化が楽しめるトッピングに凝ったものや、ベジタリアンやハラルの人が食べられるよう、具材を工夫したものもあります。 「お米は好きだけど海苔は苦手」という人も多いようで、フランス人の嗜好に合わせた、いろいろなバリエーションのパリおにぎりが誕生しているとか。 その発想がまた、日本に逆輸入されて、レシピサイトにたくさん投稿されているそうです。 パリおにぎりをほおばりながら、オリンピック観戦を楽しんでいる。 今年の夏は、そんな光景が見られるかもしれませんね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |