香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
明日は、鏡開きの日ですね。 甘い香りがするぜんざいにしていただくと、幸せな気持ちになりませんか。 「今年もいいことがありそうね」と思わせてくれる香りでもあります。 小豆の赤い色には、厄除けのチカラがあると言われていることは、みなさんご存じでしょう。 赤は、太鼓の昔から災いを遠ざけ、生きるチカラが満ちてくる特別な色とされてきました。 ヨーロッパでも、赤はすべてのパワーの源である太陽を象徴する色だと言われているとか。 地域によっては、赤い宝石を身につけたり、船のマストに赤いサンゴをくくりつけたりすると、お守りになるという言い伝えがあるそうです。 赤と白を組み合わせた「紅白」は、日本では縁起の良い色として親しまれていますね。 お祝いごとがあると、紅白まんじゅうを配ったり、ご祝儀には紅白の水引をかけたり。 お正月に限らず、よく目にする色でしょう。 白は神聖な色であり、純粋な心でものごとを丸くおさめることを象徴しているそうです。 このピュアな色が、パワーのある赤い色とひと組になることで、「未来が良いほうにおさまる姿」を表しているのだとか。 鏡開きの日。 赤い小豆と白いお餅という縁起の良い紅白の組み合わせには、こんな願いも込められているのですね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |