香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
今日は「鏡開き」の日。 年神様にお供えしていた鏡餅を下ろし、ぜんざいなどにして食べることで、無病息災を願う行事です。 お餅といえば、今年の干支のうさぎには、月で餅つきをしているという伝説がありますね。 満月のときに見える影のカタチが、杵を持っているうさぎのように見える。 そんな見立てから生まれた伝説です。 同じ影のカタチでも、国によっては犬に見えたり、ライオンに見えたり、大きなハサミを持った蟹のようだ、という説もあるそうですよ。 うさぎは、どんな音でもよく聴こえそうな長い耳がトレードマークですが、鼻をひくひく動かす仕草も愛らしいですね。 優れた嗅覚を働かせて、自分たちを襲う危険な動物のニオイを、いち早くキャッチすると言われています。 うさぎは草食系の小さな動物ですから、キツネなどの肉食系動物に狙われやすいのでしょう。 ひくひくするスピードが速いときは、「情報をたくさん集めなくちゃ!」という警戒心が強く、遅いときはリラックスしている、とも言われています。 また、「この草は食べても大丈夫だろうか・・・」と、口にするものの良し悪しを判断するのも嗅覚です。 うさぎが鼻をひくひく動かすのは、 自然界で生き抜くための知恵なのでしょう。 今年は私たちも、うさぎのように鼻を利かせて、たくましく生きられる一年になるといいですね。 |
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |