香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
「朝野家 香りの散歩道」 この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 今日のお相手は、私、木村匡也です。 |
「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 今日のお相手は、私、木村匡也です。 冬野菜がおいしくなる季節。 煮ても、生でも、干しても味わい深い大根の出番が、ますます増えそうです。 大根(だいこ)引き大根(だいこ)で道を 教えけり 畑仕事をしている人に道を尋ねたら、たった今引き抜いたばかりの大根を持って、あっちだと教えてくれた・・・という、小林一茶(こばやし・いっさ)のなんとものどかな一句です。 江戸の昔には、こんな光景が、あちこちで見られたのかもしれませんね。 日本各地で栽培されている大根は100種類以上あるそうで、その中で最も大きいのは、鹿児島の「桜島大根(さくらじまだいこん)」。 最も長いのは、1メートル以上もある「守口大根(もりぐちだいこん)」です。 この細長い大根は、豊臣秀吉も食べたという、なにわの伝統野菜の一つですが、今では主に愛知県や岐阜県で栽培されているそうです。 大根おろしにするとピリッと辛い、辛味大根(からみだいこん)にも、さまざまな種類があります。 なかでも、秋田県の松舘(まつだて)地区で栽培されている、「松舘しぼり大根」はとてもユニークなもの。 目が覚めるほど辛い、しぼり汁だけを薬味として使うのです。 しぼり汁は、おろしてから5分から7分くらいで最も辛くなるとか。 不思議なことに、この大根を他の地区に植えても、独特の辛さにはならないそうです。 これぞ、まさに、ご当地大根ではないでしょうか。 さて、大根がお好きな皆さん。 この冬は、どんな種類の大根を、どう料理して味わいましょうか。 「朝野家香りの散歩道」 この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。 |
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