香りの散歩道 |
墨絵・朝野泰昌 |
「朝野家 香りの散歩道」 この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。 今日のお相手は、私、木村匡也です。 |
明治28年の8月30日。 富士山の山頂に、天気予報などに役立つ測候所が開設されました。 今から128年前、日本一高い場所で気象観測ができるようになったのです。 この記念すべき日に、富士山にまつわる香りの話題をお届けしましょう。 富士山の山頂から麓(ふもと)までくだって行くイメージで、香りの変化が楽しめる香水があることをご存じでしょうか。 一般的な香水は、つけてから時間が経つごとに香りが変わっていきます。 最初の10分以内に感じる香りをトップノートと呼び、それが消えるとミドルノートが現れ、最後に感じるのはラストノートと呼ばれる香りです。 富士山をイメージして調合された香水「PARFAM FUJI(パルファム フジ)」も、この3段階の変化が楽しめます。 トップノートは、山頂のすがすがしい空気の香り。 ミドルノートは、コメツガの林やブナの森など、富士山に息づくさまざまな植物の香り。 そして、ラストノートは、山の麓に湧き出る水をイメージした、みずみずしい香りです。 この香水は、香りの魔術師と呼ばれるフランスのパフューマーが、富士山の空気と、植物と、水に包まれた自分を想像しながら調合したとか。 売上の一部は、富士山の景観を守る活動に寄付され、海外の人に喜ばれる日本土産としても人気があるそうです。 富士山にのぼったことがある方も、遠くから眺めるのが好きな方も、どんな香りがするのか、自分の鼻で確かめてみたいと思いませんか。 |
*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中 ↓mp3です。
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毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。 香りの散歩道TOPへ / TOPへ / 歳時記へ |