香りの散歩道


抹茶


墨絵・朝野泰昌



世界の共通語になった日本語はたくさんありますが、Matcha(エム・エー・ティー・シー・エイチ・エー)「抹茶」もその一つです。

ニューヨークにはMatcha Bar(抹茶バー)が誕生し、パリでは抹茶を使ったスイーツが注目を集めているそうですが、その人気はロンドンにも広がっているとか。

紅茶の国というイメージがあるイギリスでも、味わい深くてカラダにいい飲み物として、日本の抹茶が脚光を浴びているそうです。
ロンドンの街のあちこちで、見かけるようになったという、Matcha(抹茶)の文字。

日本にもファンが多い老舗の紅茶店でも、数年前から抹茶を取り扱うようになりました。
売れ行きは好調らしいのですが、ロンドンの人々にとっては、好き嫌いが大きく分かれるお茶だとか。

緑茶の中でも抹茶は、ひときわ緑色が濃くて鮮やかなので、その色を飲み物として口にするのはどうも・・・と敬遠するお客さんもいるそうです。
抹茶を見慣れている私たちには意外に思える反応ですが、初めて見る人にとっては、インパクトが強いのかもしれませんね。

その店では、茶筅を使って点てる日本の伝統的な飲み方をすすめる一方で、初めての人でも飲みやすいように、牛乳やハチミツなどを加える提案もしています。
イギリスはトラディショナルなものを愛する国でもあるので、茶筅で点てる本格的な抹茶の味と香りが気に入って、定期的に買い求める人も増えているとか。
さて、日本の皆さんは、どのくらい抹茶と親しんでいますか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

8月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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