今初夏に咲くバラの花は、美しさと香りの素晴らしさから、「花の女王」と呼ばれています。
バラ好きの皆さんにとっては、心躍る季節でしょう。今日、6月2日は「ローズの日」。
日本のブルガリアンローズ文化協会が、 6(ろく)と2(ツー)の語呂合わせで制定した記念日です。
ブルガリアは、世界中のバラ愛好家が憧れる国。
香水などに使われるローズオイルや、 ローズウォーターをつくるのに適した品種、ダマスクローズの一大生産地です。
「バラの谷」と呼ばれる地域では、収穫期になると、朝まだ暗いうちから摘み取りの作業が始まります。
ダマスクローズは、花が開いたものよりも、つぼみのほうが良い香りがするそうで、収穫するのは夜明け前と決まっているのです。
一つ一つ手で摘んだものを集めて、 花びらがフレッシュなうちに蒸留することで、 香り高いオイルがとれるのだとか。
こうした丁寧な手仕事によって生まれる、 ブルガリア産のローズオイルは、世界の名だたるブランドの香水に使われています。
「香水の名品は、バラの谷がなくては生まれなかった」。
そんな言葉もあるほど、世界の人々を魅了してきた豊潤な香り。
皆さんも知らず知らずのうちに、 ダマスクローズの恩恵を受けているかもしれませんね。
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