香りの散歩道


今年もまた春が来た


墨絵・朝野泰昌

「立春」の今日、みなさんは春の訪れを感じさせてくれる何かに、もう出会いましたか。

俳句の世界では、「春立つ」という季語も「立春」と同じ意味に使われます。

春立つと 古き言葉の 韻(ひびき)よし

「立春」を表す言葉の響きそのものに、春の兆しを感じて心を躍らせている。
この句の作者は、明治生まれの俳人、後藤夜半(ごとう・やはん)です。

暦の上では春でも、まだまだ寒さは厳しい・・・などと、文句の一つも言いたくなりそうな時期に、言葉で春を想像させてくれるような句ですね。

そして、もう一句。
この句の作者と同じ時代を生きた島根県出身の俳人、原 石鼎(はら・せきてい)の「立春」の句を紹介しましょう。

立春の 大蛤(おおはまぐり)を もらひけり

ぷっくりとした蛤を手にして、「今年もまた春が来た」と顔をほころばせている作者の姿が、目に浮かぶような句ですね。

春立つと 古き言葉の 韻よし
立春の 大蛤を もらひけり
さて、みなさんは、どちらの句から「立春」の喜びを感じますか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

2月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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