香りの散歩道


干し柿の魅力


墨絵・朝野泰昌

明治生まれの俳人、高野素十(たかの・すじゅう)の句です。
かつては、日本のそこかしこで見られた光景ですが、干し柿をつくるのに適した「よき日和」とは、どのような天気の日を指すのでしょうか。

秋の終わりから冬の初めにかけて。
冷え込みが強くなってきたら、干し柿づくりの季節です。
柿の皮をむくのは、空気が乾燥している晴れの日を選んで。
湿気があると、皮をむいた表面(ひょうめん)が乾きにくいので、カビが生えやすくなるからです。

ひと昔前に比べると、温暖化などによる気候変動が激しくなっているこのごろ。
「よき日和」を見極めるのは難しくなっているようですが、晴れの日に風通しのいい場所に吊るすことが、干し柿づくりの基本です。

干し柿の歴史をさかのぼると、奈良時代にはすでに、商品として売り買いされていたとか。
渋柿を干すことによって、ねっとり甘い干し柿になる・・・太陽と風のチカラに着目した、先人の知恵の賜物ですね。

明治時代には、日本を代表する産品として、パリの万国博覧会にも出品された輝かしい歴史を持つ干し柿。
最近は、チーズと組み合わせてワインのおつまみにするなど、食べ方のバリエーションも広がっています。

日本古来のドライフルーツ、干し柿の魅力を見直してみませんか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

11月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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