香りの散歩道


炬燵でみかん


墨絵・朝野泰昌

今日は、11月最初の「亥(い)の日」です。

亥とは、十二支のひとつ、いのししの亥のこと。
日付は、その年の暦によって変わりますが、江戸時代には、この日に炬燵(こたつ)を出す「炬燵開き」が行われていました。

いのししは、火をつかさどる神様の使いとも言われています。
当時の炬燵には炭火が使われていたため、火事にならないようにという「火の用心」の願いを込めた風習なのだとか。

炬燵開きだけでなく、茶の湯の炉開きも「亥の日」が良しとされているので、由来をご存知の方もいらっしゃるでしょう。

では、日本人はいつ頃から炬燵を使いはじめたのでしょうか。
一説によると、その歴史は、今から500年以上前の室町時代までさかのぼります。

囲炉裏の上に櫓(やぐら)を組んで暖をとる「櫓炬燵」にはじまり、江戸時代には、火鉢を使う「置き炬燵」が登場しました。
火鉢は持ち運べるので、どこでも暖房ができるようになったのです。

そして、大正時代になると炬燵用の電気ヒーターが開発され、電気炬燵が一般家庭に普及したのは昭和30年代のこと。

ちなみに、みかんの栽培が盛んになったのも同じ頃です。
日本の冬の風物詩「炬燵でみかん」の光景は、こうして誕生したのですね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

11月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



香りの散歩道TOPへ
 /  TOPへ  / 歳時記へ