香りの散歩道


手を洗う習慣


墨絵・朝野泰昌



毎日使うハンドソープ。
手を洗う時間が少しでも楽しくなるように、好きな香りで選んでいる方もいらっしゃるでしょう。

石鹸の香りは、清潔感の代名詞にもなっていますね。
けれど、ヨーロッパで石鹸づくりがはじまった当時は、動物性の脂肪と木の灰を混ぜた軟らかいもので、かなりニオイがキツかったとか。

私たちが石鹸と聞いてイメージするような、硬いものが登場したのは12世紀頃。
地中海沿岸でとれるオリーブオイルと海藻の灰を使って作られ、硬くて扱いやすく、嫌なニオイもなかったので、たちまち人気が出たそうです。

とは言え、まだまだ貴重なもの。

石鹸が日本に初めてやって来たのは、鉄砲伝来と同じ16世紀頃と言われていますが、将軍や大名クラスの人しか手にすることができい贅沢品でした。

その後、ヨーロッパでは原料が工夫され、安い値段で大量に作られるようになり、庶民も石鹸を使いはじめたことで、衛生状態が良くなっていったとか。
伝染病や皮膚病にかかる人も、減ったと言われています。

日本でも、明治時代になると国産の石鹸が誕生しました。
「よいものを、より多くの人に」と試行錯誤を重ねた結果、昭和のはじめには、庶民が気軽に使えるような値段になったそうです。

おかげさまで私たちは今、石鹸をあたり前のように使っています。
先人たちに感謝しながら、きちんと手を洗う習慣を続けていきたいですね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

7月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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