香りの散歩道


煮ぼうとう


墨絵・朝野泰昌
 

白菜、大根、白ねぎなど、冬野菜がおいしくなる季節ですね。
埼玉県の深谷市でとれる深谷ねぎを使った郷土料理、「煮ぼうとう」の季節でもあります。

「煮ぼうとう」は、小麦粉を練ってつくる幅の広い麺を、深谷ねぎをはじめ、地元の野菜と一緒に煮込んだ料理。
とろみのあるあったかいお汁が、寒い日には何よりのごちそうだとか。
この「煮ぼうとう」をこよなく愛した人物がいるのですが、誰だかご存知でしょうか。

その人物は深谷で生まれ、明治時代のはじめ、日本で最初の銀行、第一国立銀行を設立しました。
そして、2024年には新しい一万円札の顔になる人物と言えば・・・もうおわかりですね。
渋沢栄一(しぶさわ・えいいち)です。

「皆が共に豊かになる」という理想を貫いて、日本の経済成長や社会貢献に力を尽くした渋沢栄一。
その功績は、数え上げればきりがないのですが、故郷の深谷では今でも、「煮ぼうとう」が好物だったという、ほっこりするような逸話が語り継がれています。

その証拠に、渋沢栄一の命日である11月11日には、学校給食にも「煮ぼうとう」が出されるそうです。

全国的にはまだ、知る人ぞ知る郷土料理ですが、5年後、新しい一万円札が登場したら、渋沢栄一が愛した味として、有名になるかもしれませんね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

11月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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