今日10月2日は「豆腐の日」です。皆さんは、どんな豆腐料理がお好きですか。
江戸時代に一世を風靡した料理本『豆腐百珍(とうふひゃくちん)』には、100品にものぼる豆腐料理が紹介されています。
それらが6つのランクに分けてあり、最高ランクの「絶品」には、お湯の湯と書いて「湯やっこ」という料理が名を連ねています。
絶品とは、豆腐本来の味がわかる絶妙な調和がとれた料理で、豆腐好きなら必ず食べてみるべきもの、だとか。
なかでも「湯やっこ」は、一級品だと太鼓判を押されています。
作り方のポイントは葛湯を使うこと。そして、鍋に入れた豆腐をすくいあげるタイミングです。
サイの目か拍子木に切った豆腐を、葛湯を沸騰させた鍋に入れ、浮きあがろうとする瞬間にすくいあげるのだとか。
浮きあがってしまっては煮過ぎだそうですから、鍋から目が離せませんね。
つけだれは、醤油を煮立て、花がつおを加えて濾したもので、白ねぎ、大根おろし、とうがらしの粉を薬味に。
これが、江戸時代の豆腐好きが愛した「湯やっこ」です。山陰には、温泉水で作る絶品の湯豆腐もありますね。
こんこんと湧き出る高温のお湯を、調理にも使う湯村温泉では、湯豆腐も温泉仕立て。口に入れると、とろけるような舌ざわりです。
皆さんもぜひ一度、湯村温泉名の湯豆腐を味わってみませんか。
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