香りの散歩道


荒湯生キャラメル


墨絵・朝野泰昌

 明後日、9月20日は彼岸入りです。昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、野に咲く花も秋風に揺れる季節になりましたね。

みなさんは、「秋の七草」と呼ばれている草花が、いつごろ、どのようにして選ばれたのか、ご存知ですか。

そのはじまりは、新しい元号の「令和」の由来となったことで注目されている、『万葉集』に見ることができます。

山陰にもゆかりのある奈良時代の歌人・山上憶良(やまのうえのおくら)は、秋の草花を題材にした2つの歌を詠みました。

それらが『万葉集』に連続して収められています。

秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびおり)
かき数ふれば 七種(ななくさ)の花

秋の野に咲いている花を指折り(ゆびおり)数えてみると、七種類の花がある。と、1つ目の歌で詠んだあとに・・・

萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花

という2つ目の歌を詠みました。

尾花はススキで、朝顔はキキョウのこと。1300年の時を超えて今に伝わる「秋の七草」の由来です。

『万葉集』には植物を詠んだ歌がたくさんあり、それらの多くを、私たちは益田市の島根県立万葉公園で見ることができます。

万葉人が心ひかれた花々は、どんな姿でどんな香りを放っていたのか・・・。想像力のスイッチを入れて、令和の時代からタイムスリップしてみませんか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

9月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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