香りの散歩道


陸上競技と日本舞踊


墨絵・朝野泰昌



2020年に向けて、日本のオリンピックの歴史に名を残す、さまざまな人物にスポットライトが当たっていますね。

では、日本選手で、初めてオリンピックの金メダリストになったのは、誰だかご存じですか?
1928年に開催されたアムステルダム大会で、陸上競技の三段跳びに参加した織田幹雄(おだ・みきお)さんです。

広島出身の織田さんは、早稲田大学に進学し、在学中にオリンピックの金メダルを手にしました。
のちに、この大会のことを織田さん自身が語っていますが、興味深いエピソードがあったので紹介しましょう。

日本を出発する日、東京駅に向かうまでに時間があると思った織田さんは、歌舞伎座に立ち寄ったそうです。
しばらくの間、日本を離れるので、日本らしい文化の香りを楽しみたかったのでしょうか。

そのとき、歌舞伎座で織田さんの心をとらえたのは、当時の尾上菊五郎(おのえ・きくごろう)の踊りでした。
人間のカラダは、こんなにも素晴らしい動きができる。
こういう動きを、陸上競技に生かすことはできないだろうか・・・そんなことを考えたのだとか。

陸上競技と日本舞踊。
普通の人なら結びつかないかもしれませんが、カラダの使い方を自分なりに研究して、記録をのばすフォームを試行錯誤していた、織田さんならではのエピソードかもしれません。


オリンピックにまつわる人間ドラマは、まだまだたくさんありそうですね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

2月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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