今からちょうど60年前の1958年、イギリスで子ども向けの新しい物語が出版されました。 主人公は、帽子をかぶった子ぐまで、名前は「パディントン」。 その本は、たちまち人気シリーズになり、絵本やアニメーション、実写版で映画化もされました。 日本にもファンが大勢いますが、どんな物語かご存じない方のため に、60年前の登場シーンを少しだけ紹介しましょう。 そのくまは、へんてこな帽子をかぶって、古ぼけたスーツケースの上にちょこんと座っていました。 首にかけた札には「どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。おたのみします」と書かれています。 それを見つけた夫婦が、家族の一員として迎えることにしたのです が、出会った場所がロンドンのパディントン駅だったことから、くまには駅の名前がつけられました。 甘い香りのマーマレードが大好 きで、いつも愉快な事件を引き起こしてしまうパディントンは街の人気者に。 そして、世界中の子どもたちの人気者になったのです。 作者のマイケル・ボンドは昨年、 91歳でこの世を旅立ちましたが、彼が生みの親となって世に送り出したパディントンは、これからもずっと、みんなに愛されることで しょう。 今年は日本各地で『生誕60周 年記念 くまのパディントン展』が開催されます。 マーマレードの香りがするチャーミングなくまに、皆さんも会いに行ってみませんか。
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