香りの散歩道


江戸っ子の人気のお茶漬け


墨絵・朝野泰昌



今日5月17日は「お茶漬けの日」。
即席のお茶漬けの素を広めた会社が、良質な煎茶の製法を発明したといわれる、永谷宗円(ながたに・そうえん)の功績をたたえて制定した記念日です。

小腹がすいたときにサラサラッと食べられるお茶漬けは、最も手軽な日本食ではないでしょうか。
梅干しや鮭、明太子、そして、ちょっと豪華に鯛など、のせる具によっていろいろな味が楽しめるのも、お茶漬けの魅力ですね。

そんなお茶漬けの歴史をひもといてみると、江戸時代までは「湯漬け」という言葉を文献に見ることができます。
お茶ではなく、お湯をかけたご飯のことを湯漬けと呼んでいたようで、戦国武将の織田信長も出陣前に食べていたとか。

当時はまだ、お茶といえば抹茶のことで、とても貴重なものでした。
煎茶を普及させる技術もなかったため、お茶をご飯にかけて食べるという発想自体が、なかったのかもしれませんね。

煎茶が庶民の暮らしに広まったのは、江戸時代の半ば。その頃から、お茶漬けが登場します。
江戸のまちには、お茶漬けをメインに簡単な料理を出す「茶漬屋」もできて、流行(はやり)の店になりました。
今でいうファストフードの走りでしょうか。

江戸っ子の人気を集めたお茶漬けは、平成の今も世代を超えて愛されています。
これからの季節は、冷たい緑茶や麦茶などをかけた、夏の香りがする「冷やし茶漬け」もいいですね。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

5月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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