香りの散歩道


ラテン語で、最初の・・・


墨絵・朝野泰昌



我が国は草も桜を咲きにけり

小林一茶が桜草(サクラソウ)を詠んだといわれる句です。
春に桜のような花を咲かせることから、その名がついた桜草。

樹木の桜を見上げる日々が過ぎると、足もとに桜草が咲いているのを見つけてうれしくなる・・・
そんな日本人の桜好きを物語る一茶の句には、江戸の昔から変わることのない、春の喜びが伝わってくるような気がしませんか。

日本では、桜草の名をもらったこの草花には、プリムラという学名があります。
ラテン語で「最初の」という意味の言葉が語源だそうで、春に先駆けて咲く花という意味が込められているのでしょうね。

そして、イギリスではプリムローズという名で親しまれています。
実は、今日4月19日は、この花にちなんだ記念日「プリムローズ・デー」です。
1881年のこの日、プリムローズをこよなく愛したイギリスの首相、ベンジャミン・ディズレーリがこの世を旅立ちました。

生前、彼を寵愛したといわれるヴィクトリア女王が、宮殿の庭に咲いたプリムローズをディズレーリによくプレゼントしていたことから、イギリスでは4月19日を「プリムローズ・デー」と呼ぶようになったそうです。

日本の桜草と、イギリスのプリムローズ。
たとえ呼び名は違っても、春の香りを届けてくれる可憐な花は、時を超えてたくさんの人々に愛されています。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

4月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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