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そして、日本人として初めて学名をつけたヤマトグサや、新種の笹を発見して亡き妻の名前をつけたスエコザサなど、1500種類以上の植物の名づけ親としても知られています。
また、牧野博士は植物に関する数多くの著書を残していますが、その中に『植物一日一題(しょくぶついちにちいちだい)』というエッセイがあります。
太平洋戦争が終わった一年後、昭和21年8月17日から一日一題、植物の生態や名前の由来などについて書き記し、これを百日間欠かすことなく続くけたものです。
百日目に書いた百題目のタイトルは「冬の美観ユズリハ」。冬に美しく茂るユズリハの話です。
正月にユズリハを飾るのは、親は身代(しんだい)を子に譲り、子はまた孫に譲り、そうして子々孫々、一家を絶えさせないようにという祈りが込められていること。
古い葉っぱが若い葉っぱに、その場を譲るように落葉する、ユズリハの性質に親と子の姿を重ね合わせもので、博士は「この点からみるとユズリハは芽出度い木である。松竹梅に伴わさしてもよかろう。」と書いています。
当時、牧野富太郎博士は84歳。博士の家の庭にも二本のユズリハの木があり、冬にはその葉が美しく茂る様子を眺めていたそうです。
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