|
蕎麦は細くて長いことから、いつまでも達者に暮らせますように。
家族みんなが末永く、そばにいられますように・・・という願いを込めたという説。
その一方で、蕎麦は切れやすいことから、一年間の苦労や災いをすべて断ち切って、新年に持ち越さないよう蕎麦を食べたという説もあります。
いずれにしても、新しい年に希望を託す縁起の良い風習ですね。
では、ここで一句、明治生まれの俳人・臼田亜浪(うすだ・あろう)の句を紹介しましょう。
「ふるさとの出湯(いでゆ)に年越し蕎麦すすり」。
なんとも、ほのぼのした句です。
亜浪は長野県出身ですから、雪を眺めながら温泉につかり、信州の蕎麦で年越しをしたのでしょうか。
思えば、ここ山陰も日本を代表する湯どころ、蕎麦どころ。
この句のように、湯けむりの香りと蕎麦の香りを楽しみながら、年が越せる贅沢な土地柄です
。
「ふるさとの出湯に年越し蕎麦すすり」。皆さんもいかがですか。
今年も一年、『朝野家・香りの散歩道』におつき合いいただき、ありがとうございました。
末永く、健やかに、皆さまどうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
|