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熱を加えると甘く優雅な香りを放ち、古代史にその名を残すシバの女王も珍重したという最高級の香料です。
当時は、黄金にもまさる値打ちがあったそうで、シバの女王は乳香を最高の宝として、偉大な権力者ソロモン王に贈ったという伝説も語り継がれています。
アラビア半島の国オマーンは、世界でも有数の乳香の産地。かつて乳香の交易で栄えた、香料王国としての歴史を物語る遺跡の数々が、「乳香の土地」という名称で世界遺産に登録されています。
つまり、香りの世界遺産というわけですね。
オマーンでは今も高品質の乳香が採れ、香りの文化が暮らしの中に息づいています。
お客さまを招くときには、あらかじめ乳香を焚いて部屋中に香りを満たし、歓迎の意を表すのが習わし。
オマーンでつくられている世界で一番高価といわれる香水にも、良質な乳香が使われています。
また、多くの香料がそうであるように、乳香は薬としても重宝されているとか。
古代には、若返りの万能薬としてもてはやされたそうで、香りだけでなくこうした薬効も、歴史上の権力者たちの心をつかんだようです。
乳香の国で、いつかその香りをかいでみたいですね。
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