香りの散歩道


十三夜は「栗名月」


墨絵・朝野泰昌
もうすぐ十三夜。

旧暦の9月13日に見る月のことを十三夜といい、今年は10月9日がその日に当たります。
 
日本では昔から、十五夜にお月見をしたら、十三夜にも月を愛でる風習があります。

一つだけだと縁起が良くないとされているようですが、これは日本だけの言い伝えだとか。

十五夜には「芋名月」という別名がありますが、十三夜は「栗名月」と呼ばれ、栗をお供えするのが昔ながらの習わしです。
 
そもそも、栗と日本人のつきあいは古く、縄文時代までさかのぼります。

一説によると、縄文人(じょうもんじん)は集落をつくって農耕生活を営んでいたそうで、食糧として栗の栽培をしていたといわれています。
この説の根拠になっているのは、縄文時代の遺跡から整然と並んだ栗の木の跡が発見されたこと。

そこから、野生の小さな栗ではなく、栽培されたと思われる大きな栗の実が出てきたのです。
集落のまわりに栗の林をつくり、収穫をみんなで喜んでいる・・・縄文人の暮らしを想像すると、親しみがわいてきませんか。
 
日本でお月見が盛んになったのは平安時代の頃から、といわれていますが、もしかすると縄文時代の人々も、月を眺めながら栗を食べていたかもしれませんね。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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