香りの散歩道


鳥取名産のナシ


墨絵・朝野泰昌
夏の終わりから秋にかけて出回る果物といえば、皆さんがまっ先に思い浮かべるのは、鳥取名産のナシでしょう。

日本最古の歴史書『日本書紀』にも登場し、『万葉集』の歌にも詠まれたナシは、古くからこの国の人々に親しまれてきました。

身近にありすぎて、あたり前になっているかもしれませんが、日本のナシのおいしさは世界でもトップクラス。
アルファベットでN・A・S・H・I、ナシという名前そのままで通用するほど、人気の高いフルーツです。
 
このナシという名前の由来には、いろいろな説があります。皮をむくと中の果肉が白いことから、中白(ナカシロ)を略してナシ。
芯に近い部分が酸っぱいことから、中酢(ナカス)がなまってナシ。風のない場所でしか実らない、風ナシからきているという説もあります。
 
また、梨という漢字は、利用の利、利益の利に、木と書きます。つまり、役に立つ木ということを表しているのですね。
 
みずみずしい果肉は、カラダを潤す水分がたっぷり。
その果汁を煮詰めたエキスで、のどの痛みをやわらげたり、シャリシャリとした歯ごたえのあるナシをよく噛んで食べることで、歯ぐきを丈夫にするなど、さまざまな民間療法に使われてきました。

もちろん、甘くておいしい果物として、愛されてきたことはいうまでもありませんね。
皆さんも、旬のナシをたくさん食べて、元気をもらいませんか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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