香りの散歩道


王様の散歩道


墨絵・朝野泰昌
夏山シーズンも終わりに近づいてきましたね。

緑と土の匂い、ときおり吹き抜ける風の涼しさに癒されながら、山歩きを楽しんだ方も多いでしょう。
 

世界には美しいトレッキングコースがたくさんありますが、北欧の国々でも、短い夏を惜しむように、大勢の人が山歩きに出かけたようです。

なかでも人気が高いのは、スウェーデンの「王様の散歩道」。

ヨーロッパ屈指の野生の宝庫、アビスコ国立公園を縦断する、全長およそ450キロメートルのトレッキングコースです。
 
氷河が削った深い谷や、白樺の森。
夜でも明るい、百夜の幻想的な大地を歩くこの道は、「散歩道」と呼ぶにはちょっとハードかもしれません。
けれど、道端に咲く花を眺め、トナカイなど動物との出会いを楽しみながら、ゆっくりゆっくり歩くのが北欧スタイル。

のどが渇いたら小川のほとりでひと休み、一日の終わりには、歩き疲れたカラダを山小屋で休めることができるコースです。
 
450キロもある「王様の散歩道」をすべて歩くには、一週間から10日はかかるそうですが、1日でも2日でも、その魅力を味わってみたい・・・と、世界中から訪れるトレッカーのために、コースの一部を歩くガイドツアーも用意されています。
 
短い夏が終わると、大地は黄葉に染まり、冬にはオーロラを観ることもできる「王様の散歩道」。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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