香りの散歩道



香ばしい香りの麦茶




墨絵・朝野泰昌

香ばしい香りの麦茶を飲むと、夏が来たなぁ・・・と感じるのは、昭和生まれの特権でしょうか。

今日6月1日は「麦茶の日」。

麦茶の原料になる大麦が収穫されるこの時期、本格的な夏に向けて麦茶をPRしようと、全国麦茶工業協同組合が制定した記念日です。


大麦が日本に伝来したのは、弥生時代の初期ではないかといわれています。
奈良時代には日本各地で広く栽培され、大麦を煎って飲み物にした麦湯(むぎゆ)、今でいう麦茶も、平安時代にはすでに貴族の間で飲まれていたそうです。
 
戦国武将たちも好んで飲んだという麦湯は、やがて庶民の口にも入るようになり、江戸時代の終わり頃には夏の風物詩に。
夕暮れになると、江戸のまちには行灯(あんどん)に「むぎゆ」と書いた屋台が店を出し、人々の憩いの場になっていたそうです。

涼み台に腰掛けて、麦湯を飲みながら、おしゃべりに花を咲かせるひととき。
今のオープンカフェのようなものですね。
 
明治時代になってからも、上野や浅草などの下町では、夏の夜、麦湯の店が通りに立ち並んでいたそうです。

麦茶の香りに夏を感じる・・・
その感覚は、私たちのDNAに書き込まれているのかもしれませんね。



*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。



*このコーナーは毎週水曜日に日本海新聞で掲載しています



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